作曲家が曲を作る際、その曲が一番魅力的に聞こえるようにキーを選んでいます。そのため、キーを変えてしまうと曲のイメージが変わってしまう場合があるのです。

また、普段聞き慣れている曲のキーを変えることで、原曲のキーが分かりにくくなり歌いづらくなってしまうこともあります。

曲に慣れるためにも、まずは原曲キーから挑戦しましょう。特に自分の十八番にしたい曲は、原曲キーで歌えるようになるのが理想です。

原曲のキーが合わないと感じたら、取りあえず1～2段階キーを上げ下げしてみます。基本的には、男性が女性の曲を歌う場合はキーを下げて、女性が男性の曲を歌う場合はキーを上げるのがおすすめです。

自分が歌いやすい音域にすることで、声が出しやすくなり、歌が上手く聞こえます。しかし、キーを上げすぎ、または下げすぎてしまうと、原曲から変わりすぎてしまうため注意してください。

キーを調整しながら歌っているうちに、原曲キーでも歌えるようになることもあります。

キーを変更すると、曲全体の音程が分かりにくくなってしまう場合があります。キーを変更した場合は“慣れ”が必要になるので、変更後のキーでの歌唱に慣れるまで練習を重ねましょう。何度も練習をすることで、歌のキーだけではなく曲全体の音程をつかむことができます。